【和束の茶畑だより】2021/4/24:春の茶畑

日和子 矢野

京都宇治・和束で茶の栽培から行っています。

和束の美しい茶畑の様子をどうぞご覧ください。

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【和束の茶畑だより】2021/4/29:木屋の畑から

日和子 矢野

京都宇治・和束町から、茶畑の様子をお届けします。

抹茶の原料になる碾茶になる畑です。

被覆の様子をご覧ください。

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【和束の茶畑だより】2021/4/29:玉露の被覆

日和子 矢野

玉露は、茶に覆いを被せて育てます。

今回は、なかなか目にすることのできない、玉露の被覆の様子をお伝えします。

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【和束の茶畑だより】2021/4/27:有機栽培プロジェクト2021

日和子 矢野

dmatchaはやぶきた、おくみどり、ごこうの三種の品種の有機栽培を2020年に始めました。 お茶は有機申請してから認定されるまで、3年かかります。 慣行栽培から有機栽培に変換する3年間で病害虫による被害で有機栽培を断念してしまう農家が多いのが現状です。 このプロジェクトはそんな困難な有機転用を応援して頂くプロジェクトです。

玉露の被覆の様子もご覧ください。

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【和束の茶畑だより】2021/4/18:二ノ瀬の畑から

日和子 矢野

京都宇治・和束でお茶を栽培しています。今回は、二ノ瀬の畑の様子をお届けします。

霜害についても解説しています。どうぞご覧ください。

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【和束の茶畑だより】2021/4/21:有機栽培プロジェクト2021

日和子 矢野

dmatchaはやぶきた、おくみどり、ごこうの三種の品種の有機栽培を2020年に始めました。

お茶は有機申請してから認定されるまで、3年かかります。

慣行栽培から有機栽培に変換する3年間で病害虫による被害で有機栽培を断念してしまう農家が多いのが現状です。

このプロジェクトはそんな困難な有機転用を応援して頂くプロジェクトです。

 

今回は、やぶきたの成長の様子をお届けします。

霜が茶の生育に与える影響もご説明します。

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【和束の茶畑だより】2021/4/18:有機栽培プロジェクト2021

田中美里

有機栽培2年目に突入しています!

dmatchaはやぶきた、おくみどり、ごこうの三種の有機栽培を2020年に始めました。

お茶は有機申請してから認定されるまで、3年かかります。
慣行栽培から有機栽培に変換する3年間で病害虫による被害で有機栽培を断念してしまう農家が多いのが現状です。
このプロジェクトはそんな有機栽培のリアルな姿を一緒に見守っていただくものです。
有機栽培2年目になると、畑に、茶に、どんな変化が訪れるのでしょうか?
今年の畑の様子を動画で説明していますので、ぜひご覧ください。



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[和束の茶畑だより] 有機栽培のお茶 (2021.4.7)

日和子 矢野

有機栽培のお茶に対するよくある誤解として、以下の二つがあります。

  • 有機栽培のお茶は旨みがなく、美味しくない。
  • 茶畑をあまり手入れする必要はなく、ただ収穫するだけで良い。

このように有機栽培のお茶は単純そうに聞こえますが、美味しさと有機栽培を両立するには相当の時間と労力がかかっています。

 

茶畑の手入れ

春、有機の茶農家は、茶の木の状態を確認したり、草引きや有機肥料を投入したりするため頻繁に畑に足を運びます。化学合成された除草剤や殺虫剤を使用しない有機栽培では、茶の木の生育の確認が欠かせません。丁寧に世話をすることによって、品質の高い有機栽培のお茶ができるのです。

夏になると、翌年の春の収穫に向けて茶畑の準備が始まります。有機栽培の茶畑では、化学合成された殺虫剤を使用しないため、虫により茶の木が病気にかかってしまうことも少なくありません。そのため、通常の栽培方法より枝の剪定を多めに行い、茶畑に湿気をこもりにくくしています。枝の数を減らすことで茶の収穫量は減ってしまいますが、新芽まで栄養が行き届いて質の高いお茶ができます。また、病気が発生した際に茶葉に伝染しないよう、頻繁に草取りもしています。 

枝の剪定と草引きの他に夏の仕事として、茶の木に有機肥料を与えます。有機栽培では肥料として、菜種油かす、魚粉を使います。実は、有機肥料の施肥にはかなりのお金がかかっているのです。茶畑の状態や春に収穫した茶の品質を見ながら、肥料の量を調整しています。より精密に土壌の状態を把握するため、畑レベルで土壌分析を行う場合があります。土壌分析では、窒素・リン酸・カリウムといった主要成分だけでなく、マグネシウムなど微量元素についても解析することができます。

肥料の量を決める要因とは?

有機栽培の手法は、茶畑の形状によっても異なります。例えば、急斜面にある茶畑では、肥料を少なめにすることがあります。肥料をやる労力が大きいことに加え、雨が降ると肥料がすぐに流れ出てしまうからです。

d:matchaの原山(写真)の畑も、斜面にある茶畑の一つです。もともと土壌が豊かなため、肥料を少なめにしても美味しいお茶ができます。究極的には、肥料の量は茶農家の好みと茶畑の形状によるところが大きいと言えます。

よくある質問:

1. 殺虫剤不使用のお茶は有機栽培のお茶と同じですか?

有機認証を取得していなくても、有機栽培と同じ方法で美味しいお茶をつくる茶農家もいます。有機認証がないため、”有機栽培”ではなく”農薬不使用”と表示しているのです。

 

2. なぜ有機認証を取得していないお茶があるのですか?

公式の有機認証は、年間登録費用といった莫大な費用がかかります。企業として認証を取得した場合、年間販売高の1〜2%を認証期間に支払う必要があるのです。また、認証に登録する畑の数に関わらず、登録費用は定額であるため、小規模の生産者にとっては大きな負担になっています。d:matchaでは、今後も有機栽培の畑を増やしてゆく予定です。

 

3. 有機栽培のお茶はなぜ高いのですか? 

この記事で説明してきたように、有機栽培には手間がかかる上、収穫量も少なくなります。そのため、通常の栽培方法より価格が高くなってしまいます。d:matchaでは、和束の美しい環境を残してゆくため、あえて有機栽培に挑戦しています。

ここまで有機栽培について説明してきましたが、それぞれの農家さんによって少しずつ栽培方法が変わってきます。どのような背景で有機栽培に取り組んでいるかなど、茶農家に直接お聞きになると新たな発見があるかもしれません。茶の栽培から手がけるd:matchaでは、店頭で栽培についてもご説明いたします。

(著:Ryhan M.Yazid)

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[和束の茶畑だより] 霜は大敵(2021.4.15)

日和子 矢野

霜は、露点温度を下回ると発生します。露点温度とは、湿った空気が飽和状態となり、結露ができる温度のことです。霜は低地で降りることが多いですが、谷間でも発生します。特に、夜の気温がぐっと下がると、夜間に霜ができるのです。

茶の木にとって、霜は大敵です。茶の新芽が出て間もない頃は、新芽は苞(ほう)と呼ばれる、つぼみを包むように葉が変形した部分に包まれています。しかし、若い新芽はとても柔らかいため、霜が降りると茶の新芽は傷んでしまうことがほとんどです。

また、茶畑の位置によっても霜の発生度合いが変わってきます。山あいの茶畑に比べ、ひらけた所ではすぐに空気が冷えて露点温度に到達しやすいため、霜が降りやすいのです。

d:matchaの畑がある和束も霜が降りやすく、霜で新芽が傷まないか気がかりです。自然条件で茶の栽培は思うようにいかないこともありますが、美味しいお茶が収穫できたときには喜びもひとしおです。

(著:Ryhan M.Yazid)

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