鹿児島県と宮崎県、 お茶産地を訪ねて ~2022年2月〜
2021 年、 鹿児島県の生産量が長らく日本イチであった静岡県を抜いたというニュースが ありました。
また、 私自身海外の方とやり取りしているなかで鹿児島のお茶が話題になっ たり、 アメリカに住んでいた 2015 年頃にもスーパーで置かれている抹茶は鹿児島県産 が多かったこともあり、 是非この目で見たいとずっと考えていました。 静岡県を抜いた大 きな理由として、 水はけの良い火山灰土をベースに平たい土地で茶園を形成しているた め、 常用式摘採機という大型の機械での収穫や剪定、 さらには被覆作業にもおいても機械でできるそうです。
さらに、 進んでいる地域では実験的に衛星を使用して摘採機を動 かし、ほぼ無人での収穫もできるそうです。実際目で見ても、 その広大な畑は茶の製造 業としての規模の絶大さを感じさせてくれました。一方で改めて和束町の良さも実感しました。
山並みに広がる急 勾配の茶園や、 茶園の近くにある民家。 茶業と暮らしが一体と なっている景観は本当に美しい。 また、 茶園ごとに各茶農家の 顔が浮かび、 その品種の多さや土地による味わいの違いなどク ラフトマンシップこそ和束茶のウリであり、 一層これからもお客 様にその価値を届ける努力をしたい、 と考えた次第です。
(左は宮崎の写真、真ん中、右は農林水産省の資料より鹿児島県での写真。リモコンで常陽摘採機を動かしている様子)
代表取締役 田中大貴