日本の栽培面積の約7割は品種「やぶきた」が占めています。一方で「おくみどり」は約3%ほどの生産量です。
抹茶にも煎茶にも向く万能品種です。
実は、茶にはたくさんの品種が存在しています。
2019年時点で約120種もの品種が存在しています。栽培地域や用途に適した品種を農家は選び、栽培しています。
品種によって、味わいはさまざま。
この違いをご家庭でも気軽に楽しんでいただけるよう、d:matchaでは品種別シングルオリジン煎茶を販売しています。
非常に手間はかかりますが、少量多品種の品揃えで、お客様のニーズにきめ細かく応えていきたいと考えています。
お茶プロフィール
品種は「おくみどり」
全国生産量約3%の品種。清涼感に加えて旨味・甘みがある品種です。
tea information | |
収穫日 | 2023/5/13 |
収穫期・グレード | 一番茶 |
品種 | おくみどり |
畑の場所 | 和束町湯船白山神社横 |
被覆期間 | 13日間 |
栽培方法 | 栽培期間中農薬不使用 |
香りの特徴 | おくみどり特有のミルクのような香りに、被覆栽培による覆い香がほのかに香ります |
味の特徴 | 甘みのある上品で優しい味わい |
色の特徴 | 黄緑色 |
「やぶきた」よりも7日程度遅れて芽が出る晩生品種です。
※農家にとっては、芽が出る時期が一度重ならないことが、農作業のピークを平準化し、茶をベストのタイミングで収穫するために非常に重要です。
「おくみどり」は静岡品種。もともとは煎茶品種ですが、色の良さから和束町では碾茶(抹茶用の茶)として栽培されることも多い品種で、用途が多様なので使い勝手の良い品種です。
煎茶ならではの清涼感を残しつつも、旨味・甘みがしっかりと乗るのでうまく育てると味わいのバランスの良い茶となります。
時にその味わいはどこかミルクを連想させるような味わいとなることがあります。
独特の草のような青い香りがします。
栽培メモ
-畑担当よりひとことー
この畑は白山神社横に位置し、香りが良いのでd:matchaの中でも毎年売れ筋の煎茶です。
農薬不使用栽培による病害虫の対策にもだいぶ慣れてきて、上手に畑のコンディションをコントロールできるようになってきました。雑味が少なく上品な味わいのおくみどり煎茶ができました。
おすすめの淹れ方
宇治の上級煎茶は低温で淹れるのがおいしい!
1.急須の中にお湯を注ぎ、急須を温めます。その後、急須の中のお湯をカップに注ぎ、カップを温めます。
こうすることで、お湯の温度が約20℃~30℃ほど下がります。
2.温まった急須の中に、茶葉を入れます。目安はティースプーンで3杯(5~6g)ほど。
3.カップのなかのお湯を急須に注ぎ、蓋をしてしっかりと蒸らします。目安は大体1分半~2分ほど。
※茶をつぐ時は、均等の濃さになるように、回し注ぎするとよいでしょう。
※飲み終わったら、再びお湯を注いで、2杯目、3杯目と楽しむことができます。