和束茶について

和束茶について

TanakaDaiki

和束茶 

京都府和束町で栽培されたお茶のことを指します。

京都府最大の宇治茶の産地である和束町のお茶は、大半が京都の問屋さんに購入して頂き、それが宇治茶となって小売店さんのもとに亘り、全国並びに全世界へと広がっていきます。 

我々dmatchaのメンバーが移住を始めた2015年時点で既に、和束町役場をはじめ和束町は、「京都府産100%の宇治茶が和束茶」という定義をもって和束町を訪れるお客様をはじめ、PR活動を行っています。 

なぜ、宇治茶でなく和束茶なのか 

やはり、その根底にあるのは、宇治茶の定義が広く、京都産以外のお茶を使っていても宇治茶と呼ばれること。

宇治茶の定義

「宇治茶は、歴史・文化・地理・気象等総合的な見地に鑑み、宇治茶として、ともに発展してきた当該産地である京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で、京都府内業者が府内で仕上加工したものである。ただし、京都府産を優先するものとする。」

出所:京都府茶業会議所

世界的に宇治茶に対する需要が高まっても、その恩恵が和束町まできていない実感があることを和束町は危惧をして、「和束」の名前を押していきたいという意図があり、より農家さんの声を届けたいということを皆さん仰られます。 

dmatchaの考え 

私は、「和束」の名前を押すことが目的というよりかは、あくまでお客様に情報を提供したうえで、お客様がご自身の期待値に則した判断ができるようにすることが大事だと思っています。 

もちろん、「どこで作られたか」や「誰が作ったか」を購入の第一優先事項として消費をされるお客様に対しては出自を明確にする、ということは親切であると思うのですが、それ以上に、「どのお茶が自分にとって一番美味しいのか」「どういった作られ方をしているのか(農薬の使用、肥料の有無、収穫の仕方など)」「作りてはどんな考え方で作っているのか」などがより重要だと思います。和束茶を選んでいただくのであれば、品質の定義づけが明確だったり(農薬の使用/不使用、品種、畑の場所、単収などなど)、そのユニークな地形や作り手のこだわりまで伝えて理解して購入して頂くことまでが大事なことだと考えています。 

そして、なによりも全ての和束茶は「美味しいこと」が絶対条件です。わざわざ山奥までお越し頂いてお茶を楽しんでいただく以上、安かろう悪かろうではなく、産地だからこそ楽しめる味や、作りてだからこそ伝えられる情報やサービスなどを提供することが大事です。産地で売るものこそ、最高品質のものをだすべきです。  

フランスワインでは、そのようなルール付けがある程度統一しており、Grand Cruであれば、どこの畑で、どういった作り方、というのが設定されており、お客様はその前提をもとに購入することができます。和束茶でも、いずれそのような明確な基準を策定し、お客様にお伝えすることができればと考えています。 

そのためにもまずは、dmatchaが自社生産するお茶は全て、畑レベルまで詳細な情報をお伝えし、和束町本店ではお茶の試飲はもちろんそのお茶の背景にある作り方や土地の特徴までお伝えできるように努力をしております。こうした自社での取り組みが農業に好循環をもたらすことを示し、基準を策定するうえでの必要な要素の洗い出しに繋がればよいと考えています。 

田中大貴