稲の収穫 ~2023年9月~

田中美里

2023年9月5日に無事に米の収穫が終わりました。昨年の3倍以上となる600kg以上の米を収穫することができ、非常に嬉しい気持ちです。暑くはありますが、晴天にアキアカネがたくさん飛び、藁の黄色、稲の緑、空の青、とのコントラストが非常に綺麗で収穫作業は気持ちのよいものでした。

 2022年は初年度ゆえの知識不足の加えて、十分な時間がかけられず、ヒエを中心とした雑草に覆われてわずか200kg弱しか収穫をすることができませんでした。自分で実際作業をしてみて、歪なカタチであり、また表面も平でない田に改善の余地を多いに感じていたので、2022年の冬に土壌基盤整備を行うことから始めました。

 元々3枚だった畑を2枚にして、かたちを正方形にかぎりなくしました。稲作は耕起も田植えも収穫も機械を使用するのですが、機械の構造上正方形が大きくとれればとれるほど効率があがります。また日本で水田が広がっている理由にも繋がるのですが、水をはった状況下で生えてくることができる雑草は非常に少ないです。したがって田んぼを平らにすればするほど水のたまりが良くなり、圧倒的に雑草量は減ります。今年の収量増はこの平らな田んぼを作ることができたことが最も大きな要因でした。

 また、トラクターを中古ながら性能が良いものに変えたのも大きく寄与しました。代掻きといって田植えの前には土を耕起し、1週間後にまた水を入れて耕起をすることで、土を練って保水をし易い土壌にしたり、初期の雑草を土の中に埋め込んだり、均整の取れた土地にすることで水を貯めやすくする、大事な作業があります。代搔きを丁寧に行ったことも大きかったです。初年度は続けるかもわからなかったので、数十年ものの非常に古く怖いトラクターを借りていたのですが、今年買った中古のトラクターは本当に良い投資でした。

コンバインは地元の農機具屋さんからリースをし、最終的にマシントラブル等があり1日半を要しましたが、同じ場所で耕作していた農家さんが3日要していたので十分な成果だと思います。たまたま近くの別の農家さんが新しい機械と運転手を雇って収穫委託をしていましたが、その収穫の機械の性能が凄まじく、彼らは我々より早くあっという間に収穫は終えていました。収穫委託が最も効率的な方法ではあると改めて感じましたが、収穫作業自体は楽しいので来年の状況で収穫委託するかどうか判断しようと思います。

元々3枚に分かれていた田んぼ(上)

区画整理しました(上)