遮光率を100%近くすることで、旨味であるテアニンやアルギニンといったアミノ酸量が倍以上に多くなります。
※遮光を100%近くするので茶の樹に大きな負荷がかかり収量が大変少なくなります。一年に1回しか収穫はできません。
遮光をすることで、茶に含まれるテアニンなどのアミノ酸が、渋みとなるカテキンなどのタンニンに変わることを防ぐことで旨味の極めて強いお茶ができます。
今回は遮光シートを3重に被覆することで99.7%の遮光率で栽培しました。
実は、茶にはたくさんの品種が存在しています。
2019年時点で約120種もの品種が存在しています。栽培地域や用途に適した品種を農家は選び、栽培しています。
品種によって、味わいはさまざま。
この違いをご家庭でも気軽に楽しんでいただけるよう、d:matchaでは品種別シングルオリジン煎茶を販売しています。
非常に手間はかかりますが、少量多品種の品揃えで、お客様のニーズにきめ細かく応えていきたいと考えています。
お茶プロフィール
品種は「やぶきた」
日本で最も流通量が多くポピュラーな品種であり、煎茶らしい清涼感のある渋みが特徴です。
収穫時期:1番茶(新茶)
和束では年に3回収穫が可能。1番茶(新茶)は1年で最も旨みの乗った、柔らかで上質な茶葉。
被覆:17日間。3重被覆
※被覆とは収穫前に茶園を黒いシートで覆って遮光するという栽培法
tea information | |
収穫日 | 2020/5/21 |
収穫期・グレード | 白葉茶 |
品種 | やぶきた |
畑の場所 | 和束町湯船地区 |
被覆期間 | 17日間、3重被覆 |
栽培方法 | 慣行栽培 |
香りの特徴 | 優しくて甘い蜂蜜のような香り |
味の特徴 | 玉露よりも旨味が強く、とろっとした口当たり。いつまでも心地良い旨味の余韻が舌に残ります。 |
色の特徴 | 白黄緑色 |
日本の茶の樹の約75%を占めるのが「やぶきた」煎茶にとても向いている品種で、清々しい香が特徴で、程よい渋みと旨味がのったバランスが良く、飽きが来ない味わいが特徴です。
本当にお茶を良く飲む人は、最終的に「やぶきた」の純煎茶に戻ってきた、ということを言ったりします。
「やぶきた」は静岡品種。もちろん碾茶にすることもできますが、やはり適正は煎茶。特に被覆無しの純煎茶で栽培すると、土地ごとの特徴をよく表します。和束のように、谷がちで寒暖の差が大きく、霧がでて肥沃な土壌を持つ、煎茶栽培に恵まれた土地では、和束でしか味わうことのできない、旨味と渋みの絶妙なバランス、そして清々しい香をお楽しみ頂けます。
かなりマニアックではありますが、d:matchaでは、「やぶきた」品種を畑別や、被覆期間別で栽培、販売しております。是非、その違いをお楽しみください。 標高400mを超える場所にある原山で栽培している「やぶきた」和束のなかでも寒い地域、湯船のやぶきた、そして南部の杣田や白栖など、それぞれに良さがあります。
静岡県の在来種から選別された実生された。幾つか実験するなかで、「藪の北」側の茶が美味しいということで、そこで選別された茶を「やぶきた」と命名したそうです。
栽培メモ
-畑担当よりひとことー
白葉茶は、その製法から樹にかなり負担がかかるため、施肥管理や剪定、収穫回数などを調整して茶の樹にダメージが残らないように管理しています。
始めての試みで不確定要素もあり、また専用の寒冷紗を使用していないので完全に白くはなっていませんが、味の違いは表現できていると思います。
また、3重にシートを被せる作業は非常に大変な作業でした。
恐らく和束町のなかでも始めての試みかと思います。貴重なお茶を収穫することができました。
おすすめの淹れ方
宇治の上級煎茶は低温で淹れるのがおいしい!
1.急須の中にお湯を注ぎ、急須を温めます。その後、急須の中のお湯をカップに注ぎ、カップを温めます。
こうすることで、お湯の温度が約20℃~30℃ほど下がります。
2.温まった急須の中に、茶葉を入れます。目安はティースプーンで3杯(5~6g)ほど。
3.カップのなかのお湯を急須に注ぎ、蓋をしてしっかりと蒸らします。目安は大体1分半~2分ほど。
※茶をつぐ時は、均等の濃さになるように、回し注ぎするとよいでしょう。
※飲み終わったら、再びお湯を注いで、2杯目、3杯目と楽しむことができます。
dmatchaでは、収量を求めず1芯2葉の柔らかくアミノ酸含有量が高い部分のみを収穫しています。
どの煎茶も収量は極めて少ないですが、その分高い品質を担保できるように細心の注意を払っています。
市場出荷を主に行っている一般的な農家では、このような収穫方法では収支が合わないため、実現しません。
ほぼ全量を自分たちでお客様に直接販売しているd:matchaならではの特徴です。
d:matchaでは煎茶は全量を自社工場で揉んでいます。
茶農家数軒が協力して、人繰りや管理を行う共同工場もありますが、揉み方を細かくカスタマイズすることが難しいため、自社で揉むことにしています。
非常に手間はかかりますが、それぞれの茶葉の個性を引き出すべく、丁寧に揉んでいます。
少量ずつ芽の状態を見極めながら加工することで、個性のあるお茶創りを目指しています。
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産地 | 煎茶:京都府相楽郡和束町 |
加工地 | 京都府相楽郡和束町 |
原材料 | 緑茶(京都府和束町産) |
賞味期限 | 商品発送後6ヵ月目安 |
諸注意 | 開封後は高温多湿の場所を避け、お早めにお召し上がりください。 |