お茶として飲んでも良し、お料理に使っても良し
碾茶(てんちゃ)は石臼で挽く前の抹茶、つまり抹茶の原料です。
旨味がしっかりとあるため、お茶として甘いお味を楽しむこともできますし、青のりのようにお料理に振りかけたり添えたりしてもおいしくいただけます。
20日間以上に被覆栽培した後、碾茶工場で生葉を蒸して、碾茶炉で乾燥させたものを碾茶(てんちゃ)の荒茶と呼びます。
煎茶と違って、炉で高温であぶることにより、香ばしい香りとさくさくの食感の葉となります。
碾茶(荒茶)の作り方を動画にまとめましたので、ご覧ください。
お茶プロフィール
品種は「やぶきた」「おくみどり」「ごこう」
d:matchaが栽培する「やぶきた」「おくみどり」「ごこう」の碾茶をブレンドしております。
収穫時期:1番茶(新茶)
和束では年に3回収穫が可能。1番茶(新茶)は1年で最も旨みの乗った、柔らかで上質な茶葉。
被覆:あり。20日間以上
※被覆とは収穫前に茶園を黒いシートで覆って遮光するという栽培法
tea information | |
収穫日 | 2020年5月 |
収穫期・グレード | 一番茶 |
品種 | おくみどり、やぶきた、ごこう |
畑の場所 | 和束町湯船地区 |
被覆期間 | 20日間以上、碾茶 |
栽培方法 | 慣行栽培 |
香りの特徴 | コクが強く、炉と石臼で程よく火が入った香り |
味の特徴 | 渋みは強くなく旨味もほどよくのっており、味わいに奥行きがあります。バランスが取れた非常に良い仕上がりです。 |
色の特徴 | 深緑色 |
碾茶とは、抹茶の粉末になる前の原料の茶葉のこと。ひらひらとした軽い手触りで、しっかりと揉んでつくられる煎茶や玉露とは全く異なる見た目です。
高級な抹茶は渋みが少なく旨味が強いですが、もちろんこの碾茶も同様。ぬるま湯や水で時間をかけて抽出すれば、すっきりとした味わいでありつつも濃厚な旨味を感じられる、玉露とはまた違う贅沢な味わいを楽しむことができます。
碾茶は揉む工程がないために茶葉の細胞が破壊されておらず、お湯に浸した際には成分が抽出されるまでに少し時間がかかります。通常のお茶を淹れる場合の、およそ3~4倍の時間をかけてじっくり抽出するのがよいでしょう。その一方で、雑味が少なくすっきりとした旨味を味わうことができます。
栽培メモ
-畑担当よりひとことー
碾茶を収穫するには、覆いを20日以上する必要があり、樹に負担がかかります。d:matchaの「さみどり」などの畑では、1番茶のみを収穫し、2番茶、秋は一切収穫せずに樹を良い状態に保っています。
旨味の強い抹茶を作るには施肥管理が非常に重要です。
菜種油粕や小豆、魚粉、肉分、エビ、カニ、貝など、豊富な窒素分を含む有機肥料を何回にもわたって丁寧に土に馴染ませて耕すことで、豊かな味わいの抹茶を作ることができます。
おすすめの使い方
碾茶は、製造の過程で炙られているので、香がとてもよく、また、味わいも旨味が強く渋みが少ないため、ご飯や料理にぴったりです。
また、色合いが緑で映えるので、仕上げに少量使用して頂くこともできます。
碾茶は、煎茶以上に被覆期間が長いこともあり、アミノ酸の含有量が非常に高いお茶になります。低めの温度で抽出して頂ければ、旨味が強く渋みが少ないスッキリとした味わいを楽しんでいただけます。 煎茶と異なり、揉みこんでいないので、抽出時間は長めにとったほうがお茶の味わいを楽しむことができます。
dmatchaでは、収量を求めず1芯2葉の柔らかくアミノ酸含有量が高い部分のみを収穫しています。
どの煎茶も収量は極めて少ないですが、その分高い品質を担保できるように細心の注意を払っています。
市場出荷を主に行っている一般的な農家では、このような収穫方法では収支が合わないため、実現しません。
ほぼ全量を自分たちでお客様に直接販売しているd:matchaならではの特徴です。
d:matchaでは煎茶は全量を自社工場で揉んでいます。
茶農家数軒が協力して、人繰りや管理を行う共同工場もありますが、揉み方を細かくカスタマイズすることが難しいため、自社で揉むことにしています。
非常に手間はかかりますが、それぞれの茶葉の個性を引き出すべく、丁寧に揉んでいます。
少量ずつ芽の状態を見極めながら加工することで、個性のあるお茶創りを目指しています。
【動画解説】被覆栽培とは?
【動画解説】収穫の様子
【動画解説】碾茶工場
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産地 | 煎茶:京都府相楽郡和束町 |
加工地 | 京都府相楽郡和束町 |
原材料 | 緑茶(京都府和束町産) |
賞味期限 | 商品発送後6ヵ月目安 |
諸注意 | 開封後は高温多湿の場所を避け、お早めにお召し上がりください。 |