2021年5月16日収穫の品種「おくみどり」(露地栽培・0日間被覆栽培)です。
畑の場所は、和束町・湯船地区。
煎茶向き品種のおくみどりそのものの個性を楽しめるお茶です。
d:matchaでは、おくみどりはいつもは被覆することが多いのですが、今年はおくみどり品種で被覆期間別の飲み比べをしたいと考え、こちらの畑は被覆しませんでした。
被覆していないお茶ならではの、品種おくみどりらしい、癖のないすっきりとした味わい、独特のミルクに似た品種香も楽しめます。
(被覆すると、旨味は強くなりますが、品種そのものの味わいの特徴は薄れてしまうのです)
2021年収穫一番茶を飲み比べしたところ、スタッフ内ではこのおくみどり(被覆無し)が予想以上に人気でした。
新芽の若いうちに収穫出来て、摘採期を逃さず収穫できたのが功を奏していると思います。
煎茶の中には一煎目がおいしくても二煎目がいまいちというお茶もあるのですが、この茶は二煎目もおいしく楽しんでいただけます。
実は、茶にはたくさんの品種が存在しています。
2019年時点で約120種もの品種が存在しています。栽培地域や用途に適した品種を農家は選び、栽培しています。
品種によって、味わいはさまざま。
この違いをご家庭でも気軽に楽しんでいただけるよう、d:matchaでは品種別シングルオリジン煎茶を販売しています。
非常に手間はかかりますが、少量多品種の品揃えで、お客様のニーズにきめ細かく応えていきたいと考えています。
お茶プロフィール
品種は「おくみどり」
全国生産量約3%の品種。清涼感に加えて旨味・甘みがある品種です。
tea information | |
収穫日 |
2021/5/16 |
収穫期・グレード |
一番茶 |
品種 |
おくみどり |
畑の場所 |
和束町湯船地区 |
被覆期間 |
露地栽培・0日間 |
栽培方法 |
農薬不使用栽培 |
香りの特徴 |
すっきりとした香味の中に草っぽさのある香り |
味の特徴 |
煎茶らしい爽快感。渋すぎないバランスの良い味わい |
色の特徴 |
黄色がかった緑色 |
「やぶきた」よりも7日程度遅れて芽が出る晩生品種です。
※農家にとっては、芽が出る時期が一度重ならないことが、農作業のピークを平準化し、茶をベストのタイミングで収穫するために非常に重要です。
「おくみどり」は静岡品種。もともとは煎茶品種ですが、色の良さから和束町では碾茶(抹茶用の茶)として栽培されることも多い品種で、用途が多様なので使い勝手の良い品種です。
煎茶ならではの清涼感を残しつつも、渋みが少なくバランスの取れた味わいです。
時にその味わいはどこかミルクを連想させるような味わいとなることがあります。
独特の草のような青い香りがします。
栽培メモ
-畑担当よりひとことー
こちらの「おくみどり」は和束町・湯船地区の茶です。
湯船は冷涼は気候なので、害虫の影響が比較的少なく、農薬不使用で栽培しやすい地区です。
とはいえ、病害虫の多い二番茶の収穫はあきらめざるを得ないので、通年での収量は減ります。
おすすめの淹れ方
宇治の上級煎茶は低温で淹れるのがおいしい!
1.急須の中にお湯を注ぎ、急須を温めます。その後、急須の中のお湯をカップに注ぎ、カップを温めます。
こうすることで、お湯の温度が約20℃~30℃ほど下がります。
2.温まった急須の中に、茶葉を入れます。目安はティースプーンで3杯(5~6g)ほど。
3.カップのなかのお湯を急須に注ぎ、蓋をしてしっかりと蒸らします。目安は大体1分半~2分ほど。
※茶をつぐ時は、均等の濃さになるように、回し注ぎするとよいでしょう。
※飲み終わったら、再びお湯を注いで、2杯目、3杯目と楽しむことができます。