Japanese Tea Selection  ~2023年2月~

福本晴華

本年は3種類のお茶で挑戦しました。どれも、オーガニック栽培です。    

抹茶おくみどり、煎茶ごこう16日間被覆、煎茶おくみどり14日間被覆です。ありがたいことに、抹茶おくみどりは銅賞。煎茶ごこうは銀賞を頂きました。品評会用に栽培したものではなく、常日頃お客様に提供しているお茶でこうした評価を頂けることが何よりも嬉しいです。




(写真の白い服が阿嘉、黒が私、田中)

(新店舗目の前の畑のおくみどり抹茶)

有機栽培の土俵ではなく、すべての茶が出そろう土俵でこのような評価を頂けたことは大変に嬉しいです。特に今年の煎茶ごこうは、摘採のタイミングが自分で収穫している時でもベストだったという実感があります。お茶の品質を決める様々な要因がある中で、この摘採期の大切さは実感しており、湯船が寒冷地で芽の成長がゆっくりで摘採期のスイートスポットが長い、ということが良いお茶に繋がっていると実感しています。2023年はこうした自然環境に向き合いリスペクトしながら、センサー技術による解析を取り入れて、データによる理解やアプローチの検証を行っていく予定です。 

もう一方で、Japanese Tea selectionで印象的だったのは、上位のお茶に九州地域が占める割合が増えていることです。九州は新しい産地が多く、農業全般がそうですが、比較的大規模で、また先進的な取り組みを行っているところも多いです。早くから有機農業や、海外の方が好まれる、火入れを少し強めにした香の強いお茶を作ったりなど、様々な取り組みを行っておられるところが多いです。 

我々d:matchaも、データ解析によりtry and errorの精度を上げながら、新しい取り組みを積極的に行っていき、お茶好きのお客様をもっと増やしていきたいと考えています。

 

代表取締役
田中大貴