日本家屋 1棟貸プロジェクト ~2022年12月~

福本晴華

茶畑の真ん中にある古民家を改装して1棟貸を進めるべく事業を進めております。
可能な限り元々の日本家屋の素材を活かして工事を進めてもらうようにお願いしています。というのも、知れば知るほど、昔ながらの日本家屋の素晴らしさに魅了されているからです。


(空き家だった古民家)


(解体中の古民家) 

まず、驚くのはその素材のシンプルさです。骨格は「木」基礎は「石」、屋根は「瓦」、壁は「竹」と「藁」で骨格を組んだ後に土を塗って乾かす。古民家を再生するにあたり壊れている部分は除き、基礎骨格や綺麗な壁は残しているのですが、除いた部分もすべて自然に還ります。 


(木の柱と土壁)


(土壁の断面:竹と藁で骨格を組み、土を塗る)

例えば、壊れた壁は、庭の土に戻しました。割れた瓦はさらに砕き、基礎の上、床下に敷き詰められました。これは、瓦の割れた部分が余計な湿気を吸う性質があることを利用するべく再利用しています。残りの瓦は、庭から家屋へと入る際の道造りに活用する予定です。


(元々の瓦を割って、床下に敷き詰め)


(石→丸太→丸太の基礎構造) 

また、基礎は、石の上に丸太を載せたシンプルなもので、全体に揺れやすい構造になっているので、たとえ地震がきたとて建物全体が揺れて、免振の役割を果たすそうです。
日本でも東京生まれの私は、日本の伝統文化や田舎暮らしで知らないことが多く、日本家屋や田舎の暮らしを知れば知るほど、環境負荷が低くて循環型の暮らしをしていることに感銘を受けます。

こうした日本の持つ文化伝統と、テクノロジーを融合して、次なる持続可能なビジネスや生き方を引き続き模索していきたいと考えています。 

 

代表取締役
田中大貴