d:matcha通信 2022年11月号
こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。
‐ 畑のこと (by Hiroki.A )
茶園で見られる珍しいお茶のすがた。パート①
お茶の栽培に携わって約6年、長いことお茶を栽培していると珍しいお茶の姿を見ることができます。これらを紹介するとともになぜこうなったのかを考察したいと思います(独断と偏見)
ハート型の葉
この写真は今年の10月に撮った写真で、和束町湯船にある、オクミドリという品種の茶園です。ちょうど秋の剪定の時期だったため、畑で剪定作業をしていた時に発見しすぐ写真に納めました。
奇形葉がハート型になってしまっています。こうなった原因はおそらく害虫の食害によるもので、葉の展開成長初期段階に中央脈が害虫の食害で傷つき欠損、残された両側面の組織が扇状に展開し、ハート型を形作ったものと考えられます。害虫や病気などによるストレスでお茶の葉が奇形化することはよくあることですが、ここまでバランスよく形を形成したのはかなりまれではないかと思います。いつもは害をもたらす虫たちのアート作品、なんだかほっこりしました。
‐ Matcha beauty recipe No.6 (by Natsuki)
抹茶を気軽に取り入れて欲しい!そんな思いから、日常で取り入れることができる抹茶レシピを開発しています。
第6回目は、手作りしたら、市販のもはもう買えない!混ぜて焼くだけの”抹茶発酵グラノーラ♪”
使用している抹茶「1番茶抹茶やぶきた」
【抹茶発酵グラノーラ】
レシピ
オートミール…50g
アーモンド…20g
ナッツ…適量
オリーブオイル…大さじ1
メープルシロップ…大さじ1
甘酒…大さじ1
塩麹…大さじ1
抹茶…大さじ2
<作り方>
1.オーブンは130℃に温める。
2.ボウルに材料を全て加えて混ぜ合わせる。
3.天板にオーブンシートをしき、2を広げてたいらにする。
オーブンへ入れて約30分焼く。
4.オーブンから取り出して表裏を返して冷ます。
5.保存容器に入れて保存。
【ここがポイント】
▶焼きすぎぐらいがちょうどいいですので、オーブンの時間は気持ち長めがいいです。
▶ドライフルーツを加えても酸味があって美味しくなります。秋はりんごがおすすめです!
▶砂糖を使わず、甘酒で作っていますので、柔らかい甘さです。しっかりとした味わいがよければ、きび砂糖 を使用してみてください。
- 茶葉を食べる(by Seiya.H)
皆様は煎茶を飲み終わった後、茶葉を捨てる事が多いと思いますが、私は自分の家で飲み終わった茶葉は捨てない事にしてます。なぜかというと、使い終わった茶葉には、まだビタミンなど貴重な栄養分が残っているからです。栄養がありまだ味がある茶葉を捨てるのは勿体ないと思った私のレシピを本日は紹介します。
必要な物
・ミキサー
必要な食材
・飲み終わった茶葉(お好みで)
・冷凍ほうれん草
・冷凍レモン
・バナナ1本
・生のケール
・お好みでチアシード
- 食材を追加しますが、冷凍の物が容器の一番上にくるように順番に入れてください
- 次に、水を7割程入れ、ミキサーでまぜます
- あっという間にヘルシーでビタミンたっぷりのスムージーの出来上がり!
茶葉に関しては、玉露の茶葉をポン酢と楽しむ方法もあり、碾茶もパセリの代わりに風味を楽しむ為に料理に使われることもあります。
上記の茶葉のレシピはあくまで私の楽しみ方ですが、皆様も是非独自のオリジナルレシピを考えてみたら、茶葉を美味しく召し上がる事が出来ると思います!
レモンと茶葉でビタミンたっぷり、チアシード等の豆類を入れるとタンパク質、バナナ等のフルーツが甘みのバランスを取ってくれるので、砂糖を入れなくても飲みやすいです。
- d:matcha のモンブランティラミス(by Ko)
d-matchaの秋期間限定商品モンブランティラミス上乗せた紅葉は練り切りです。
正式名称は「練り切り餡」ですが、略称で呼ばれることが多いです。練り切りが誕生したのは、江戸時代あたりのことです。練り切りは見た目が美しく、「食べる芸術」と称されることもあります。
練り切りには三つ種類があります。
関東 練りきり
白あんに求肥を入れて、練り上げます。粘りがあるので細工がしやすくなります。しっとりしていてなめらかな食感です。白く練り上げて、着色したときの仕上がりを重視します。
関西 薯蕷練りきり
白あんに蒸して裏ごしたつくね芋や山芋を合わせて練り上げます。独特の粘りがあるため細工がしやすくなります。食べたときに芋の風味となめらかな口どけのよさがあります。
京都 こなし
こなしの製法は京都を中心に広まったもので、茶席の菓子によく使われます。白あんに小麦粉やもち粉を混ぜて蒸します。熱いうちに生地に砂糖を混ぜて、固さを調整しながら仕上げます。もみこなしてて作ることからその名がついたとされています。食感は重みのあるしっかりとした食感で練りきりに比べてかためです。型で成型したり、薄く延ばして畳むように仕上げたりする和菓子に使われます。
- d:matcha創業物語⑮~大企業で培った能力はベンチャー企業で生きるのか?~(by Misato.T)
↑東京の金融街にある最初に務めた銀行の本社ビル。大学を卒業後、大手町で働きました。
↑d:matchaの和束町本店。全然環境が違いますね。
当初の創業メンバーのうち、代表だけがいわゆる中小企業で勤務した経験がありましたが、残りのメンバーは中小企業、ましてやベンチャー企業で働くのは初めての体験でした。
畑スタッフ以外では、2人はリクルート出身、私は銀行出身といった感じで、いわゆる大企業出身なのでした。
大企業とベンチャー企業での大きな違いのひとつは、「業務内容が定型業務かどうか」です。大企業での業務内容は、ほとんどが過去のノウハウが蓄積されたマニュアルや決められた業務のやり方があるので、まずはそれに従って勤務し、想定以上のパフォーマンスを出せば評価されます。新規事業であっても、だいたいは上から「頑張れば達成可能なレベルの目標」やノルマのようなものが与えられて、それに従えばよいのです。一方で、大企業は失敗を嫌う風土があります。
一方で、ベンチャー企業には、従うべきマニュアルも、決められた目標やノルマもありません。あるのは「利益を出して成長する」というざっくりとしたテーマだけ。つまりは、何をすれば売上や利益につながるのか、自分で考えて提案→計画を立てる→実践する→反省する→改善する、というプロセスを繰り返していかなければなりません。人数が少ないので、ほぼすべての工程を自分でやり切ることが求められます。小さな失敗の連続の中から改善を見出す作業です。人的リソースだけでなく、金銭的な予算も無いので、まずはお金をかけて市場調査して、コンサルを雇って計画を立てる・・なんてことはできません。ベンチャー企業においては、「こうすればお客さんが増えて儲かるだろう」というような自分が持つ商売の「肌感覚」「勘」や「目利き」がとても大切なのです。
当然、小売業が初めてのメンバーにとってはこのような商売の肌感覚はありません。
また、大企業の勤務スタイルに慣れすぎているので、何をやればよいか、自分で考えて提案し実践する能力には欠けていました。失敗を過度に恐れていたのかもしれません。これが大企業に馴染むことのデメリットです。
では、大企業で得られたプラスの能力は何でしょうか?私で言えば、私は銀行時代に得た、数字・経営リスクを見る能力や、営業職の経験がお客様に対するコミュニケーション能力の基礎を得たこともあります。また、外食企業で働いていた際には、一般的な外食企業はこうしている、こういった問題に直面しているというような、外食産業の実態に関する情報を得られました。しかし、一番役に立ったのは、たくさんの人と働く競争社会の中で培った、一生懸命働くというマインドだったように思います。
大企業で培った能力は果たしてベンチャー企業で役に立つのか?という問いに対しての私の結論は、「そこまで役に立たない」というのが正直なところです。しかし、たくさんの人と働いた経験や、一般的なビジネス慣習のようなものに馴染む機会が与えられたことで、人間としての視野は広がったように思います。
創業初期の頃の自分にアドバイスするなら、もっと失敗を恐れず、新しい施策や試みをせよ、ということでしょうか。しかし、当初は日々の店内業務や目の前の課題に慣れることに精一杯で、クリエイティブなマインドになかなかなれませんでした。ベンチャー企業のスタイルに慣れていくのには少なくとも2年くらいはかかったように思います。