こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。

‐ 畑のこと (by Hiroki.A )

茶園で見られる珍しいお茶のすがた。パート⑥

お茶の栽培に携わって約6年、長いことお茶を栽培していると珍しいお茶の姿を見ることができます。これらを紹介するとともになぜこうなったのかを考察したいと思います(独断と偏見)

この茶園の姿は、数年に一度見られる姿です(写真1)。これは茶園の管理方の一つで中刈りと言われるもので、茶園の葉が無くなるほどに深く剪定することをいいます。一見痛ましい姿に見えるかもしれませんが、茶園の樹勢を回復させ、よりおいしいお茶をとるためには欠かせない管理方法です。

茶園の管理を簡単に説明すると、収穫した芽の基部の成長点から新しい新芽が成長してそれをまた収穫すると言うサイクルを行います。この過程で一つの芽が複数に分枝し枝数が増え、茶園も少しずつ高くなって行きます。分枝して枝数が増えた茶園では養分の供給が分散し、一つ一つの芽が弱々しくなります。また、高くなりすぎた茶園では作業性が低下し効率の良い管理が難しくなります。
茶園は非常に長いスパンで管理を行って行くので、元気の良い芽と茶園の高さを低くする目的で定期的に中刈りを行い、細くなってしまった枝を大きく刈り戻す必要があるのです。中刈り後の茶園はまるで若返ったかのように勢いのある新芽が出てきて、大きな葉と太い茎を展開させます(写真2)。

中刈りは、夏前に行われる作業で、7月ごろ和束町を訪れると誰でも簡単に中刈りが行われた畑を見つけることができます。

 

 

 

‐ Matcha beauty recipe No.11 (by Natsuki)

抹茶を気軽に取り入れてもらいたい!そんな思いから、日常で取り入れることができる抹茶レシピを開発しています。
第11回目は、春に飲みたい爽やか抹茶ドリンク「ベリー抹茶スカッシュ」 

今回使用した抹茶は「抹茶品種さみどり」です。

【ベリー抹茶スカッシュ】

<材料>

・抹茶さみどり 小さじ1
・冷凍ベリー 砂糖1:1
・炭酸水 200ml

<作り方>

1.ベリーソースを作ります。
冷凍ベリーと砂糖を容器に入れ電子レンジで3分ほど加熱します。
砂糖が溶けたら混ぜます。
冷蔵庫で冷えるまで待ちます。

2.ベリーソースをグラスの1割程度加えます。

3.氷を、グラスに入れられるだけ入れます。

4.炭酸水をグラスの8割ぐらいまで注ぎます。

5.別の容器に抹茶を入れ、少量のお湯で溶かします。

6.溶かした抹茶を、グラスに注ぎます。
※このとき氷にそらしながら抹茶を注ぐと、ゆっくりと抹茶が流れ、綺麗なグラデーションができます。


お好みでガムシロップを、加えてくださいね!


店舗のメニュー”ベリー抹茶スカッシュと和紅茶チーズケーキ”

【開発秘話】
▶サイダーと抹茶の相性ってとてもいいんです。キンキンに冷やした炭酸水を使用するとさらに美味しい!ベリーソースを加えなくても純粋に抹茶サイダーとして楽しめるドリンクです。d:matchaの店舗では炭酸水を作る専用ボトルも購入しました!この春から夏にかけてサイダーを使用した新しいドリンクを開発していきます。

 

 

 - 茶道のお稽古での始めの一歩by Seiya.H)

10年前の4月、私は茶道という名の世界の門を叩きました。その時自分は高校生で、アメリカにてアメリカ人の先生から英語で茶道を学びました。

茶道の学び方は様々ですが、最初に皆様が通るであろう道は「割り稽古」というものがあります。
割り稽古では、お辞儀の仕方、歩き方、道具の持ち方等、お点前を各パーツごとに切り分けて、様々な動作毎にしっかりと徹底的に学びます。

茶道において、お客様の前で抹茶を差し上げる為の手順(点前)は決まっていますが、道具の持ち方や歩き方等の細かい作法は美意識の世界とも言われており、教える先生方によって、指の角度や身体を動かす速度の拘りもかなり異なります。
基本的な動作に見えますが、指先まで意識して身体を動かすのは意外と難しいです。スポーツの素振りのように、1日に何回も繰り返し練習を続けます。これをしっかり身につけないと、お点前の手順を覚えていても悪い癖が出てしまい、後から修正するのが大変になります。私の知り合いには、襖の開け閉めだけで3ヶ月も練習したと聞き驚きました。

「とにかく練習!」と先生に言われて居たため、私も一刻も早く慣れるように家でも練習を続けました。時と場合によっては、何かしながらでも身体が自然に点前の動きになるように身体を動かす練習をしていた為、テレビを見ながら割り稽古をしてた日もありました。

お茶会などで亭主が抹茶を差し上げる時のお点前を楽しみにされるお客様も多く、「この先生の歩き方が好き」「今日の亭主の手先が美しい所がみたい」等好みはそれぞれです。
亭主の方も皆割り稽古を最初は繰り返し、自らが思う綺麗な点前を習慣づけるきっかけにもなります。皆様もお茶会に行かれた際には、亭主の美しいお点前をお楽しみください。


割り稽古でよくあるのが、このお盆の上に道具がのせられており、それぞれの道具の持ち方や清め方などを何度も繰り返します。

 

 - d-matcha お茶畑by Ko)

  

定植:植物を苗床から畑に移して畑に植えることです。
3月17日、皆で苗を植えました。

幼木はうね間が広いため雑草が繁茂しやすくなります。そこでマルチと呼ばれるビニール製のシートやワラを敷くことで、地面を覆い雑草を生えにくくしたり、雑草が小さいうちに地面を耕すことによって雑草の根を切ってしまうような処理が行われます。

私はいつもは製菓担当なので畑に出ることはほとんどありません。お茶の栽培を体験することはとても貴重です。

自分たちで育てたこだわりの茶を使って菓子を作っています。

非常に素晴らしい経験になりました。

   

- d:matcha創業物語⑳~スタンフォードMBA生との交流part5~(by Misato.T)

コロナ禍の2年間は、スタンフォード生は実際に日本に来ることが出来なかったので、その間はオンラインでインターンシッププログラムが行われました。オンライン上の交流でしたが、スタンフォード生は非常によくd:matchaに貢献してくれました。

コロナがあけてようやく昨年2022年からスタンフォード生の訪日が再開したのでした。2022年は非常にd:matchaを希望する生徒が多く、何十人もの中から選考を行い、2名の生徒がd:matchaにきてくれることになりました。
なぜd:matchaがインターン先として人気なのか不思議でならなかったのですが、生徒に聞いてみると、①他のインターン先がコンサルティング会社、投資銀行といった業種が多い中で、d:matchaはフード業界・ベンチャー・ファミリービジネスなので他とは違う点が多く圧倒的に目立っていたこと ②日本に行けるのを楽しみにしている生徒が多い というのがd:matchaが人気の理由でした。

2022年はMacさんとAliceさんの2人の女性がd:matchaに来てくれました。
Macさんはd:matchaの海外オンラインサイトの会員向けにインタビューやアンケート調査をしてくれました。自分のブランドの顧客がどんな人たちなのかや、顧客の声を知るのは非常に大切なことですが、日々の業務に追われているとなかなかそれに向き合うことはできません。

Macさんは調査を通じて我々が改善すべきポイントを洗い出してくれました。

Aliceさんはフード業界にとても興味があり、食べ物が大好き。将来はフードビジネスの投資ファンドで働きたいのだそうです。本当は自分でフードビジネスをやってみたいという思いもあるものの、アメリカではフード業界は儲けを出すことが本当に難しいらしく、自分でやるよりは投資家サイドの方が自分に向いているのではないかと思っているようでした。
Aliceさんは自身がフード業界に対する知識を生かして、ベンチマークすべき面白い会社やインフルエンサーを洗い出す中で、マーケティングの調査・アドバイスをしてくれました。

2人を通じて思ったのは、フード業界でのマーケティングはやはり女性の方が向いていることが多いなということでした。日ごろから食に対する意識が高く、消費者としての鋭い目線や感性を持っていることが多いのかもしれません。

二人とも一生けん命d:matchaのことを考えてくれ、たくさんの実用的で、細かい点もカバーする膨大な量の提案書を書いてくれました。
我々にとっては当たり前になっているので気づきにくい点、例えばお茶の種類が多く、マニアックなお茶も多いので、初心者にとっては何を選んでいいかわかりづらい、いった点も指摘してくれました。商品の見せ方、絞り方も改善することにしました。


アメリカに帰った後に、d:matchaのお茶を使ってパーティーを開催してくれたそうです。


MacさんとAliceさんのお友達までお茶を購入してくれました。