こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。

‐ 畑のこと (by Hiroki.A )

茶園で見られる珍しいお茶のすがた。パート③

お茶の栽培に携わって約6年、長いことお茶を栽培していると珍しいお茶の姿を見ることができます。これらを紹介するとともになぜこうなったのかを考察したいと思います(独断と偏見)

茶園の紅葉?
この写真は厳しい冬の中見られた写真です。緑のはずの茶園の葉が真っ赤に焼けてしまっていることが確認できます。この畑では何が起こってしまったのでしょうか?
これは赤焼けと言われるお茶木に見られる脱水症状で葉が枯れてしっまった状態です。しかしその畑の立地では地面が乾ききることは考えづらく、ましては冬に茶園が枯れる程の地面の乾燥が起きることはないです。ではなぜ、このような脱水症状が起こってしまったのか?、実は、この赤焼けは低温によって引き起こされる生理障害の一種で、茶園の根域が5℃以下になると発生する傾向にあります。5℃以下になると茶園の根は能動的に水分を吸収することが出来なくなってしまい。土壌には水分が十分にあるのにそれを吸収することが出来なくなり、に地上部の葉に水分が供給されず枯れてしまいます。水分は十分にあるのに水分不足で枯れてしまう、このように矛盾した減少が寒い冬にはよく見られます。


 

 

‐ Matcha beauty recipe No.8 (by Natsuki)

抹茶を気軽に取り入れて欲しい!そんな思いから、日常で取り入れることができる抹茶レシピを開発しています。

第8回目は、あんこの甘さと抹茶の苦さが◎お正月に食べたい「抹茶ぜんざい」
使用している抹茶「1番茶抹茶やぶきた」

【抹茶ぜんざい】

・甘めのあんこ
・もち
・抹茶…小さじ1

<作り方>

1.熱々のお湯で抹茶を点てる。

2.抹茶の中に焼き餅とあんこを加える。

 

【ここがポイント】

▶甘めのあんこを多めに使用すると子供も抹茶が飲みやすい。

年末年始、実家に帰ると必ずするのが餅つき大会。つきたてのお餅はほんとに美味しいのでいろんなバリエーションで食べてしまいます。そこで子供も食べれるように抹茶の中にストーブの上で炊いた甘めのあんことお餅を加えて抹茶ぜんざいを食べました。

抹茶の苦味とあんこがちょうど良くて親族にも好評です。

ぜひ、余ったお餅で抹茶ぜんざいを作ってみてください。

 

 

 - 茶室の花by Seiya.H)

 

茶道の世界ではお客様をもてなす時、亭主は事前に茶室に花を飾っています。

茶道での花は生花と大きく異なり、あくまでお茶が主役である為、目立ちすぎないようにするのも大切です。原則として、香りのする花は全て使用しません。また、茶花は野生の世界で咲いてるのと変わりが無いように飾らなければなりません。花入の中に自然の世界と変わらないように咲かせるのは中々困難です。

冬では椿の花を飾るのが非常に多いですが、基本的には蕾は1つだけ、葉っぱは2〜3枚程と、事前に調整しています(ハサミで余計な枝、蕾、葉っぱを切り落とすこともあります)。椿でもう1つ注意点なのは、蕾のまま入れなければならず、花びらが咲きすぎてしまったらもう茶花としては使用できない決まりがあります。

これらの理由を踏まえて、茶道では茶花が最も難しいと僕は思ってますが、目立ちすぎず自然の世界に連れてってくれるような茶花も魅力的だと思います。

皆様も茶室に入られたら是非茶花の方もご覧ください。亭主の腕の見せ所でもあり、今なら椿を楽しめる可能性が高いです。

花入の大きさとのバランスも大事なため、大き目の花入の場合は椿の後ろに別の花を添える事もあります。

  

 

 - d-matcha いちご抹茶ムースケーキby Ko)

ムースが誕生したのは 17 世紀のことで、有名になったのは 20 世紀、ショックフリーザーが出来た頃のことです。 ショックフリーザーが出来たことによって品質を落とさずにムースの保存ができるようになり、フランスではどこに 行ってもムースが置いてある、 という時代が続きました。
日本でもこれに遅れを取らないよう 20 世紀にムースが広まリました。

元々貴族の中で食べられていたムースは「お腹がいっぱいでも食べられる」「音を出さないようにして食べられる」飽食の時代だからこそ、お腹がいっぱいでもふわっと食べやすいと人気になったスイーツがムースなのでした。

「ムース (mousse)」とは、フランス語で「泡」を意味する言葉で、泡立てた生クリームや卵白にフルーツソースやチョコレートなどを加え、冷やし固めたスイーツのことです。
また、ムースはデザートとしてだけでなく、肉や野菜、魚介などを加えたものを前菜としていただくこともあります。

では、「ムース」と「ババロア」の違いって何?

ムース
国 : フランス
語源 : フランス語で「泡」
食感 : 泡立てたメレンゲ、生クリームを自然に固めたもので、クリーミー・フワフワとした食感。用途 : 肉や魚介などを使ったものもあります。
お菓子だけでなく、料理や整髪料などでもなじみがある言葉です。

ババロア
国 : フランス
語源 : フランス語で「バイエルン」
食感 : 卵・牛乳・砂糖・ゼラチンなどを混ぜて型に入れ、冷やし固めたものでプルプルとした食感。
用途 : ババロアは菓子名としてのみ使用されています。

 

   

- d:matcha創業物語⑰ ~スタンフォードMBA生との交流 part2 ~(by Misato.T)

最初のスタンフォードMBAインターン生は、アフリカ出身のRuthでした。
彼女は世界銀行で勤務した後、スタンフォードMBAに入学し、d:matchaを夏のインターン先として選んでくれました。
アフリカ出身の彼女は若くエネルギーに満ち溢れていて、すぐに人と打ち解ける人懐っこい性格で、いい意味での強引さがありました。
文化の違いからか、予定の時刻に遅刻するのは当たり前。待ち合わせ時刻を過ぎているのに鏡の前で長い時間をかけて身だしなみを整えたり、SNS投稿に熱心で事あるごとに茶畑や食事の前で写真を何十枚も撮ったりと、非常にマイペース。我々とは異なる価値観を持っていて、一緒に生活するのはとても楽しかったのを覚えています。

私の働き方がoverworkと見られたようで、彼女に「少しは休んでリフレッシュすべき」と叱られ、私の誕生日に、和束町の原山にハイキングに無理やり連れていかれたりもしました。
女性同士、いろんな話もしました。私が働きながら家事をほとんどすべてやっているのをみて、「どうしてアフリカも日本も、女性の家庭内での仕事の負担が大きいのが当たり前なのか」と憤っていたのを覚えています。女性が、キャリアだけでなくて、好きな人と愛をはぐくみ、家庭や育児や仕事をバランスよくこなして幸せになることの難しさ、男女間の不平等を嘆いていました。

さて、彼女の母国、ガーナは、一次産業の資源が非常に豊富な国です。将来母国で起業をする際に、d:matchaの環境に負荷をかけない農業や、そのビジネスモデルや経験が何か役に立つのではないかと考えて、d:matchaを選んでくれたのでした。

「将来何か私も起業したいけれど、果たして自分に何ができるのか、何をすべきなのかがまだわからない」と彼女は非常に悩んでいました。
私は彼女に「私から見ればあなたは私の何十倍もいろんなことができる能力がある、過去のキャリアの実績もある。羨ましいくらいに才能に恵まれていると思う」と話した上で

「大事なことは、何ができるかではなくて、何がしたいのかなのではなのでは?」

「あなたが自分にすべき問いかけは実はとてもシンプルで、あなたは何に熱中出来て、何をしているときが楽しいのか?それを考えればよいだけなのだと思う」

と話しました。

実はルースだけでなくて、そのあとにうちにやってくるスタンフォード生とも、何度も上記の同じ会話をしました。スタンフォード生は皆優秀で、才能に恵まれています。ただ、自分がやりたいことが何なのか、熱中できることが明確になっていて、それを夢として語れる学生は多くはいません。ほとんどの学生が、そのヒントを探しにd:matchaへやってくるのです。

ルースがd:matchaに10日間ほど滞在した後、ルースはd:matchaにある有益なアドバイスをしてくれました。

「d:matchaのビジネスモデルは観光と非常に相性が良いから、もっと海外向けツアーに力を入れるべき」という提言でした。

彼女はただアドバイスするだけではなくて、スタンフォードのネットワークを生かして、スタンフォード卒業生が就職しているAirBnB社を実際に紹介してくれました。
ちょうどAirBnB社は、新たに日本で体験事業をスタートしたところで、AirBnB Experienceでd:matchaをホストとして登録してもらえるよう、便宜を図ってくれたのでした。
今ではたくさんの体験ツアーやホストが登録されていますが、そのころはまだ始まったばかり。d:matchaは京都で二番目のホストでした。
そのあとルースの読みは的中して、d:matchaが提供する茶畑体験ツアーは大人気となり、AirBnB側からd:matchaが「スーパーホスト」に認定してもらうほどになりました。このご縁をくれたルースにとても感謝しています。

ルースが滞在時に書いてくれたブログはこちら↓
https://dmatcha.com/blogs/d-matcha-blog/sustainability-role-models-caring-for-the-ecosystem