こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。

畑のこと (by Hiroki.A )

無農薬の二番茶

自社の茶園では農薬や化学合成肥料を用いた慣行栽培を行っている畑と、それらを用いない畑があります。慣行栽培の畑では一番茶と二番茶のどちらも収穫していますが、無農薬の畑では二番茶の収穫が難しいということもあり、夏場の病害虫回避と樹勢の維持のため基本的には一番茶のみ収穫を行い、夏前に深刈りを行ってきました。

無農薬の畑で二番茶の収穫がなぜ難しいかと言うと、害虫の被害が多いからです。一番茶の時期は昆虫が活動を初めて間もない時期なのでその多くは越冬虫とその子供が増えている段階で、その数は少なく、小さな被害で収まりますが、ちょうど二番茶の時期には越冬虫の孫の世代に当たるためその個体数は爆発的に増え、食害の被害が無視できないものとなります。二番茶時期には特にチャノミドリヒメヨコバイの発生周期のピークに当たり、食害を受けた茶の芽は成長が阻害され色は淡くなり、ひどいものでは枯死してしまい、品質・収量に大きな影響を与えます。このため、無農薬の畑での二番茶収穫はひどく不安定なため行わないことがほとんどでした。

しかし、自社の無農薬の畑が集結する湯船は寒冷な立地であるためもとより害虫の密度が低くいこともあり、一番茶後の剪定時期により二番茶収穫と害虫の発生周期のピークをずらすことができるのであれば、被害を最小限に抑えることができるのではないかと、試験的に収穫をx行うことにしました。無事に収穫出来たらうれしいです。

二番碾茶のため被覆を行った無農薬の畑

 


 

 

‐ Matcha beauty recipe No.2 (by Natsuki)

抹茶を気軽に取り入れたい!そんな思いから日頃から日常で取り入れることができる抹茶レシピを開発しています。

第2回目は夏にスカッと飲みたくなる抹茶ドリンクレシピをご紹介♪

使用している抹茶「ラテ用抹茶100g」

【シュワシュワ抹茶スカッシュ】

・ラテ用抹茶小さじ2

・炭酸水

・湯(抹茶を溶かす用)

・氷

【トッピング用】

・抹茶アイス

・生クリーム

 

【作り方】

1.ラテ用抹茶を抹茶椀に入れ、お湯を注ぎ、ねっとりするまでよく練ります。

2.グラスを用意して氷をグラスいっぱいになるまで入れます。

3.グラスに炭酸水を注ぎます。

4.1を3にゆっくりとそそぎます。

5.お好みで抹茶アイスやクリームをトッピング。

※炭酸水は常温の物の方がシュワシュワしやすいです。

こちらの抹茶スカッシュは、現在、和束町店舗でもデザートスイーツと一緒に販売中です。

 

 

- Thank you d:matcha Kyoto!(by Ryhan)

D:matchaに参入してから3年の月日が経ちました。

そして今はd:matchaから離れ、次の道に進む決意をしました。お茶や農業に関するあらゆることを私に惜しみになく伝えてくれたd:matchaチームには感謝しています。言葉も理解できず、文化も全て違うシンガポールから移住してきた私にとってはd:matchaで勤めたこの3年間は常に新しいことを学ぶ場でもあり、大変な苦労も経験しました。この3年間は平坦な道ではなく、何度も挫折と大きな壁にぶつかりました。

しかし、困難な道だったからこそ、仕事のやりがいもありました。

そして、この記事を読んでくださっているお客様、今まで支えてくださったお客様にも感謝の気持ちでいっぱいです。

D:matchaチームの中で唯一海外出身の私にとっての使命は、日本茶の文化を世界にしっかりとした知識でお伝えすることでした。皆様には少しでもd:matcha,チームの熱い情熱を届けることができたと願っています。

最後に、シンガポールにいる家族、日本の友人にも支えられ過ごすことができました。彼らからのサポートがなければここまで来ることはなかったでしょう。

これから先も農業に関わり続けるのでどこかで私の姿を見るかもしれません。その時は声をかけてください。

ありがとうございました。

 

 

 

- 急須の蓋の役割(by Azusa.U)

急須の蓋にはどんな役割があるのでしょう。

今日は蓋について深掘りしていきたいと思います。

まずは急須についている小さな穴。あまり深く気にしたことは無かったのですが、実はとても重要な役割があります。

蓋があることで急須内に空気が入り対流が起こりお湯が回転するような動きをするそうです。

そうすることで湯呑みに注ぐ際お茶が出やすくなります。逆に蓋がないと注ぎ口から空気が入ろうとする為注ぐ流れが止まり蓋の周りから湯が溢れる原因にもなります。

次の役割は味や色、風味にムラがないお茶になります。急須の中に空気が取り込まれると茶葉が舞うように動きます。そのことで茶葉が広がりやすくなりお茶の香りや甘味がしっかり抽出されます。お湯と茶葉がしっかり混ざり合うことで味や色、風味にムラがないお茶が出来上がります!

また注ぐ際、穴は注ぎ口側に置くことで蓋がしっかり閉まり蓋の穴から空気がより入りやすいと言われています。

ご自宅でお茶を飲む際是非急須の穴の向きも気にしてお茶を淹れてみてください!

 

 

 

 - 冷たい抹茶を楽しむ!by Seiya.H)

暑い夏に冷たい飲み物を飲みたい方は沢山いらっしゃると思います。私も同じです。私にとってd:matchaでも販売してる水出し煎茶も欠かせませんが、時には冷たい抹茶を飲みたくなる時もあります。

冷たい抹茶と聞いて、ピンと来ない方もいらっしゃると思いますし、私自身も、茶道において、冷たい抹茶は存在するのか、また、冷たい抹茶の正しい点て方は存在するのか等聞かれたことがあります。少なくとも、裏千家には存在せず、裏千家の全ての夏用の点前でも、見た目が涼しさを感じる道具(ガラス、青い器等)を使用する事があっても、釜のお湯で抹茶を点てる事に変わりはありません。

いろんな喫茶店でも、独自に冷たい抹茶をお客様に出してるところもありますが、私からしたら、冷たい抹茶には正しい点て方は無いと思います。なので自分も冷たい抹茶を点てる時はほとんど自分で一から挑戦していろんな方法で点てています。

抹茶の量を通常より多くしたり、点てるときはお湯でも後から氷を入れたり、氷水の状態で抹茶を点てる事もあります。僕が色々試して分かったことは、ぬるめの真水では大きな泡が目立ち、見た目が美しくなりにくいので、見た目も重視される場合は、お湯で点ててから氷を入れるまたはキンキンに冷えた氷水の状態で点てるのどちらかという事になりました。

砂糖なしでも純粋な抹茶の旨味と甘味を冷たい状態でも、皆様も是非お楽しみください

ガラスの茶碗にお湯で抹茶を点て、小さな氷を沢山後から追加しました

抹茶の品種はおくみどりです

 

 

 

 - d-matchaのプリンby Ko)

プリンの話

ゼラチンの有無で食感は変わるのでしょうか?

ゼラチンで作るプリンの特徴は、ぷるぷると揺れて、なめらかな口当たり。

ゼラチンを使わないカスタードプリンは、砂糖を多くすると固まりにくくなる傾向があります。

対してゼラチン(別名で多糖増粘類ともいう)は砂糖を入れると固まりやすい性質があります。

特に甘いのが好きな方には、砂糖を多く入れるためゼラチン入りプリンのほうがおすすめです。

つるんとなめらかな食感に仕上がる「アガー」。

ふやかしたり、とろみをつけたりする手間がないので、手軽に作れるのがうれしいポイント。固まるのも早く、きれいに型抜きすることもできます。

焼きプリン(カスタードプリン)は卵を加熱したときの独特の香りがします。茶碗蒸しのようなやや歯ごたえのある食感があります。

 

 

 - 茶の品質審査(普通煎茶)(by Yuina)

お茶の品質はどのように審査されているかご存知でしょうか。人によって好みは変わってきますが、実はお茶を審査する際にいくつか基準が存在します。全国茶品評会によって以下の項目ごとにになされます。

1.外観(20点)

 黒い角盆にのせられた茶葉の形や色を審査します。

2.香気(75点)

 3gの茶葉に熱湯を注ぎ、その茶葉の香りを審査します。

3.水色(30点)

 3gの茶葉に熱湯を注いで5分経過したところで、茶葉を取り除き水色や沈殿物の量を審査します。

4.滋味(75点)

 茶がらを除いた後、実際に飲んで味を審査します。

5.から色(10点)

 茶がらの色調や、均一性から審査がなされます。

上記の5項目を基準に満点を200点とし、減点方式で審査が行われます。

審査の際には適切な水の硬度やPH、光の条件が公平になるように行われているようです。

 

 

 

- d:matcha創業物語⑩~店舗オープンに向けて:全ては掃除から始まる~(by Misato.T)

和束町での店舗オープンが・移住が決まり、まず始めたのは掃除です。

空き店舗・空き家、田舎ではこういった有効活用できる資源が非常にたくさんあるのですが、ほとんどがすぐに使える状態ではありません。「掃除」と「修繕」が必要です。

いろんな物件を掃除してきましたが、使用されなくなってからたったの3~4年でも使える状態に戻すのは大変ですが、約10年ほど経つとかなり大変だというのが実感です。

修繕は業者に任すことができますが、掃除は基本的に自分たちで行わなければなりません。都会なら貸し手であるオーナーが使える状態にしてから引き渡しとなりますが、田舎では借り手が自分で行うことも珍しくないのです。田舎では、空きスペースは大抵捨てられないものをおいて置く倉庫代わりになっています。まずは大量の不要物を捨てるところから!その後で掃除に入ります。

新しくオープンする物件は、元はスーパーだったので大量の備品や包材等が残されたままでした。一部は使うこともできましたが、ほとんどは不要だったので廃棄する必要がありました。

↑これは不用品を搬出した後の店内。壁面にスーパーらしく冷蔵ショーケースが並んでいます。不用品はすごい量でした。不用品を運び出す前の状態を写真に撮っておけばよかったなと悔やまれます。

また、10年掃除されずに放置されていたので、掃除も頑固な汚れに悩まされて大変でした。キッチンの油汚れ、大量の埃、数日間毎日掃除し続けたのを覚えています。

↑これは油汚れがひどい状態のキッチンの一角。こびりついた油汚れ。

給湯器や電気系統の壊れた個所は業者に修繕してもらいました。外壁は和束町の美しい景色に溶け込むように、木の板を貼り付けてナチュラルテイストにイメチェンしました。上部の黄色と青の色は、こげ茶色の鉄板を貼り付けて隠すことでシックなテイストに。(ただ、景色に溶け込みすぎて、視認性がよくなかったなと少し反省もしています。お客様に店舗に気付かず通り過ぎてしまったと言われることが多いのです)

 こうしてようやくオープン準備が整ったのでした。