こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。

 

-d:matchaの畑のこと (by Hiroki.A )

芽数型と芽重型

 芽数型と芽重型、この二つの言葉を聞いたことのある人はお茶の仕事にたずさわる人を除いてどのくらいいるのでしょうか。この言葉はお茶業界にある造語で、『どのような新芽が出てくるのか』を表す言葉で芽数と芽重は対義の関係にある言葉です。収穫物(新芽)の総量を重さで考えるとき、たくさんの小さな芽(新芽一つの重量はすくないがその数が多い状態)として収穫するのか大きな芽(新芽の数は少ないが一つ当たりの重量が大きい状態)で収穫するのかといったように対局関係にある芽の状態もしくはその状態を決定する茶園の台の状態(仕立て)を指し示します。ここでいう前者が芽数型で後者が芽重型となります。芽重型の方がうま味が乗りやすく芽の展開枚数が多いのが特徴です。この展開枚数と新芽一つ当たりの重量が芽数と芽重を隔てる最大の特徴で、茶種選択においても重要です。

 新芽の展開枚数は新芽が伸張する時ときにはすでに決定されてます。新芽の展開葉の形成が完了後に伸張が始まるからです。これは樹勢や肥培管理にも依存しますが、仕立て方で大きく変わります。新芽は完全に伸張終えるまでに展開枚数が増えるようなことはありません、そして、すべての葉が展開したとき、葉の硬化は急速に進みます。これが芽重型は碾茶などの被覆栽培に適しているといわれています。碾茶の被覆を行う期間は少なくとも三週間、長い時では一か月以上被覆を行う場合があります。この長期的な被覆期間を乗り越えるためには、より多くの葉を展開させて葉の硬化までの期間を伸ばす必要があります。これが芽重型の仕立てが碾茶などの被覆茶に向いていると言われる所以です。

図)若い新芽を解剖した際、6葉の葉の基盤が確認できた。

   

-beau-tea sweetsの開発 その2(by Natsuki) 

 ショートケーキや甘いスイーツって美味しいですよね。でも食べた後の罪悪感はないですか?私はとても感じるのです。美味しそうなスイーツを自分で作ろうとしてレシピを見るとこんなにも大量の砂糖が入っているかとわかり、なかなかスイーツ作りにチャレンジしようと思えなかったのです。

ですが、最近は、砂糖を使用しなくても美味しくて、健康的なスイーツをどうにかして作れないかと考え、お茶を利用した体に優しいレシピの開発に勤しんでおります。まずはヴィーガン煎茶エナジーバーを試作。

※写真は焼き段階のヴィーガン煎茶エナジーバー

 

主な材料は玄米ポン、オートミール、ナッツ、ココナッツオイルとココナッツミルク、ピーナッツバター、砂糖の代わりにはメープルシロップを使用。出来上がりは玄米ポンの軽い食感がサクサクしていてとても食べやすい優しい甘さのエナジーバーに仕上がりました。スタッフに食べてもらったところやみつきになると、好評だったのでホッとしました。砂糖を使わないとなると、甘みをだす材料を考えなくてはいけません。今回使用したものはメープルシロップですが、中には甘酒を砂糖代わりにしたスイーツもあることもしりました。ヴィーガンスイーツの世界を覗いて見るととても興味深く、需要も多いことがわかりました。体に優しい素材で、必ず「美味しい!」と思えるスイーツを研究していこうと思います。いつか商品化を目指して頑張ります。

 

持続可能な農業を目指して(by Chisei)

前回のニュースレターで茶園の肥料としてマメ科植物の播種を予告させていただきましたが、寒かったこともあり、播種を来月に見送ることにしました。

そこで今回は何のマメ科植物を植えるのかとその理由についてお話をしようかと思います。

今回植えるマメ科植物は「へアリーベッチ」というカラスノエンドウの仲間のマメ科植物です。ヘアリーベッチの優位な点は高い窒素固定率と相互作用(アレロパシー)による雑草の発芽抑制効果があげられます。

つまり植えるだけで空気中の窒素を植物が使える状態にし、さらにヘアリーベッチ以外の雑草の発芽を抑えてくれるのです。

私が今回、ヘアリーベッチが茶に適しているのではないかと思ったのはこの二点だけではなく、ジシアンジアミドの硝化抑制効果があることです。実はへアリーベッチは珍しいことに自然界でシアナミドを作りだす植物です。

図のようにシアナミドは土壌中で尿素に変換した後、炭酸アンモニウムに変換する際に一部ジシアンジアミドになります。このジシアンジアミドがアンモニア態窒素から硝酸態窒素へ分解する硝酸菌を抑制する効果があるため、硝酸態窒素の状態で窒素分を吸収する野菜類と違って、アンモニア態窒素が大好きなお茶にとってはかなり有効な肥料になると考えられるのです。

 

次回「いよいよマメ科緑肥播種?」です。お楽しみに

 

- 農業の将来 (by Ryhan)

 アジア人にとって農業は大きな収入源の一つになっています。アジアは世界からみても巨大な食品市場になっていて、世界の食料の大きな割合をアジアで生産・輸出をしております。さらに、アジアを含めた小規模の農家が世界の人口の約70%を食べさせていることになっています。ただ、小規模の農家にとって、上昇する食料需要に対応するための力が現在の重要な課題となっています。 環境の変動によるリスクや、気候の変化、家畜資源、求められる食の流行があげられます。

私が以前、研究者として働いていた頃は、上に挙げたような問題が解決してきていると感じていました。

特に、エアコンが良く効いた部屋で座っているような良い環境がそう思わせたのです。実際には、農業は全く華やかな仕事ではありません。作物が市場に出てお金に換算されるとき、農家さんがそれらにかけた時間と努力が絶対に報われるとは限りません。

農家さんはマニュアルだけではなく、その環境に対応できる経験で培われた感覚を使って仕事をします。私は昨年から茶畑をみて農業に携わっていますが、昨年と比べて農家さんに対する尊敬が高まりました。私の今のモチベーションは、去年自分なりにわかった感覚を今年は今年の環境条件などを踏まえて考えながら他の農家さんのように持続可能な作物を作っていくことです。

最後にthe United Nations FoundationのチーフであるJill Isenbarger の言葉をおかりして締めくくります。

「農業は困難な作業であり、苦労のかかる仕事です。それでも農業は私たち人類と環境の健康と地域貢献の幸福を改善するためにできる、もっとも重要で具体的で意味のあることの一つです。そしてそれは私たちの未来にとっても必要不可欠なものです。」

 

 

チャノキの花言葉(by Azusa.U)

初めまして。この度4月から入社致しました浦野梓です。入社するまでは近鉄百貨店や京都伊勢丹での販売を中心に勤務しておりました。これからよろしくお願いいたします。

私は高校の時から農業系の勉強をしており,大学も農学部出身です。花と自然が好きで一眼レフを持ち散歩しながら道端に咲いている花の写真を記録し科名や花言葉を調べるのが趣味です。花言葉は,象徴的な意味をも足るために植物に与えられた言葉であり花だけではなく草や樹木,私も知らなかったのですがキノコにも花言葉が考えられているそうです。

今回は自分の趣味に結び付けてチャノキの花ことばについて書こうと思います。

チャノキはツバキ科ツバキ属の常緑樹で,花は10月~12月初旬ごろにうつむき加減に白く丸っこい花を咲かせます。そしてチャノキの花言葉は,純愛,追憶だそうです。

まず純愛というのは,黄色い雄蕊を白色の花弁で包み込むように咲く外観から恥じらうように咲いているように見えることから名付けられました。また,追憶というのは白い花が幼いころの思い出のような懐かしさを感じさせることから付けられました。私の小さいころをふと思い返してみるとやんちゃで外でずっと遊んでいました。

すっかり気温も暖かくなり道端に目を向けると和束にもたくさんの花が咲いています。このご時世で外に出るのも躊躇してしまうかもしれませんが,皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

※ まだ花期ではないためインターネットから引用いたしました。

 

和束町移住促進プロジェクト(by Misato.T)

 前回は和束町に移住したい人たちに向けて開いたオンライン移住者交流会のお話をしました。和束町に移住したいと言ってくださる方がいるのは大変うれしいことです。私も含めて実際に和束町の魅力に魅せられて、外から移住してきた方も少なからずいらっしゃいます。

和束の魅力とは何なのか?住んでみて気に入っている和束町の良いところについて、私なりに考えてみました。

魅力その①:何度見ても見飽きない美しい景色。

和束町は「日本一美しい村連合」にも登録されています。見飽きることのない自然豊かな美しい景色を毎日見ながら暮らせることはこの上ない喜びです。

 

魅力その②:田舎だけれど、都会に近くてアクセスが良い

車で一時間の範囲内で、奈良・京都・大阪・滋賀・三重へ行くことができます。ショッピングセンターもそれほど遠くないので、大きな買い物も困ることはありません。田舎なのに都会へのアクセスが良いので思った以上に便利です。

 

魅力その③:水や空気がとてもおいしい。

水がおいしいので、和束の水で淹れるお茶はとてもおいしいです。

 

魅力その④:地元住民は、田舎のわりによそ者に対してオープン&フレンドリーに接してくれる

私以外にも移住者が比較的たくさんいるので、「よそ者」としての疎外感を感じることはないです。地元住民は、「よそ者」が移住してくることに慣れてきているのだと思います。

 

魅力その⑤:和束町内で完結する生活

日常の食料品は地元スーパーで買えますし、日用品を買うお店もコンビニもあります。小さくてコンパクトながら生活が和束町内で完結できるので助かります。

 

いかがでしょうか?和束町に移住したくなった方はぜひご連絡ください!一緒に和束を盛り上げましょう!