こんにちは!いつもd:matchaをご利用頂き、ありがとうございます。d:matchaニュースレターチームより畑や新開発の商品、スタッフの近況をご紹介していきます。どうぞ、ご愛読ください。

畑のこと (by Hiroki.A )

なぜ畑ごとに色が違うのか?和束町に訪れたお客様の中にはこの ような疑問を持つ方がいます。 実際に遠目から茶園を眺めると隣り 合う異なる茶園などで色が異なることがわかります。 茶園の色彩は 茶園の表層を覆う葉の状態によって決定されます。 これらの状態は いくつかの要因によって変化することがあります。  

芽の生育ステージ ・ ・ ・ 生育初期の新芽は黄色味を帯びた淡い緑色で、 生育に伴 い緑色度が上がります。 新芽と新芽を支持する成葉を見比べるとよりはっきり確認する ことができます。

品種 ・ ・ ・ お茶には性質が異なる品種が存在してます。 例えば京都を代表するサミドリ は成葉であっても他の品種と比べ緑色度が低く、 オクミドリは深緑な葉をつけます。

肥培管理 ・ ・ ・ 同じ品種でも窒素施肥量の違いにより、 特にクロロフィルaの含量が異 なり、 製品の色沢が異なる報告も存在します。 極端な減肥栽培を行っている茶園では 時折窒素欠乏の黄色化が見られることもあります。

上記の例はより影響を与えるであろう要因ですが、 ほかにも日当たりや土壌、 病害虫 有無によっても茶園の色は変化します。 このような予備知識をもとに茶園を観察するの も面白いと思います。

  

 

 

‐ 期間限定出店!東京上野駅 (by Natsuki)

 毎年 12 月から春にかけて、 d:matcha は和束町から飛び出して出張販売 をしています。 2021 年 12 月は東京、 「エキュート上野」 で出店致しました。

関東に出店するのは初めてでしたので、 抹茶スイーツを受け入れて頂けるの か不安もありましたが、 最終的には私たちの予想を大きく上回るほど、 多くの お客様から好評を頂き無事 2 週間の催事を終えることができました。 今回は 私も上野の店舗に立たせて頂いたので、 直接お客様の声を聞くことができまし た。 東京には抹茶 lover の方が多く、 全て自家製の抹茶で良い品質のもの をスイーツに使用しているということをお話すると大変喜んで頂き、 催事期間 の中でリピートしてくださるお客様もいらっしゃいました。

地方に出て新しいお客様と出会うことは大変勉強になりますし、 これからも 美味しい和束茶の抹茶スイーツを産地から届けていけるよう魅力的な商品 開発を継続していきたいと決意新たにした 2021 年師走となりました。 次 は 3 月下旬から 4 月上旬にかけて上野駅で出店する予定です。 またお会 いしましょう!

 

 

 

 

 

- 冬の最中に(by Ryhan)

 私は、日本に来てからの2年間家族、友人、かわいいペット ( 猫 ) に会えていません。 この期間、 周りの生活にも変化があり、 ( 結婚やそれぞれの誕生日、 記念日など ) その瞬間をともに共 有できていないことの寂しさがありました。 私の大切な人が亡くなってしまった時も遠くからし か祈りをささげることしかできませんでした。 こういった寂しさは、 冬の寒い季節がやってくる とより一層感じるのです。 ある時、 フランス人が詠った 1 つの詩を見つけました。 アルベール ・ カミュ : “冬の最中に、 私は気がついた。 私の中に不屈の夏があることを。

And that makes me happy. For it says that no matter how hard the world pushes against me, within me, there’ s something stronger - something better, pushing right back.

” 以下日本語訳 ” その今感じている心は自分をより一層幸せにしてくれる。 なぜなら、 どんなに世界が私を強 く押し付けても、 私の中にはもっと強いものがあり、 それを跳ね返すことができるだろう。” この詩を繰り返し読んで、 思うのです。 今私が寂しいと思う気持ちを認めて、 その気持ちを 正直に人に話をしたりすることは何の問題もないということ。 自分が今向かっていることを真 剣に取り組み、 正しい方向に向かって、 勇気を持って一歩前に踏み出すことが自分の精神面 をよりいっそう強くさせるのです。

もちろんその過程の中であなたがと関わる人に親切にするこ とだけでなく、 あなた自身が幸せになる道や人を選ぶべきです。 もし、 あなたがあなたの大好きな人と過ごすことが幸せであるならば、 時間をとってお茶を飲みながらその時間を大切に過ごしてください。 そしてその大好きな人をギュッと強く抱きしめてあげてることを忘れないで^^

 

- 残った茶葉の意外な利用方法(by Azusa.U)

 賞味期限もきれて風味が落ちてしまった茶葉がご自宅にある場合どうしていますか。 お茶 には飲む以外にも沢山の効能があります。 そこで自宅でも簡単にできる方法をいくつか ご紹介したいと思います。

まず一つ目は 「お茶パック」 です。 方法としては, 古くなってしまった茶葉を細かくしてから小麦粉と混ぜて水で練っていきま す。 それを顔にパックすることで日本茶に含まれるビタミン C, タンニン, クロロフィルが 皮膚細胞の代謝をあげてくれる効果があります。 そして傷やできものの回復, 美白, クス ミやシミに効果があります。

二つ目は 「お茶風呂」 です。 古くなった茶葉をパックにいれてから湯船に浮かべます。 これも先ほどのお茶パック同様 に美白美肌効果が期待できます。 また, ニキビ除去にも効果があるそうです。

三つ目は 「まな板の除菌」 です。 古くなった茶葉をを急須に入れ熱湯を注ぎ, そのお茶をまな板にかけると熱湯消毒と殺菌 効果があります。 手軽に自宅でもできるのは便利ですよね。

四つ目は 「魚グリルの臭い消し」 です。 ご自宅で魚を焼くときにグリルに水を張り日本茶を入れて魚を焼いてください。 そうするこ とで, 日本茶は臭いを吸収する働きがあるのであまり魚の臭いがしないです。

最後五つ目は 「消臭剤代わり」 になります。 乾燥させた茶葉をフライパンでいることで台所の消臭効果が期待で きます。 また電子レンジで熱せば, 電子レンジの臭いも消してくれま すし, 乾燥させた茶葉をタンスに入れると防臭防虫対策にもなりま す。 また, 昔から畳に茶殻を巻いて履き掃除をすると殺菌消臭効果があ ると知られています。 鮮度が落ち飲めなくなったお茶も最後まで利用してください!

 

 - お茶会の主役 濃茶① 濃茶の練り方(by Seiya.H)

 皆様が一般に飲まれている抹茶ですが、 これは薄茶 (うすちゃ) という抹 茶の種類です。 薄茶の特徴は、 カプチーノのような泡立ちと薄い緑色の見 た目をしています。 しかし、 茶道でいう本来の抹茶というものは、 濃茶 (こ いちゃ) という全く別の飲み物です。 今回は薄茶と濃茶の大きな違い、 そ して濃茶の練り方 (作り方) を書きたいと思っています。

↑これがお濃茶。 どろっとしています。

まず、 茶道には、 茶事 (ちゃじ) という正式なお茶会が小人数で開かれる 事あって、 その時の主役 (いわゆるメインデッシュ) となるのがこの濃茶で す。 濃茶の色は葉っぱよりも濃い緑色で、 お湯に対しての抹茶の含有量 があまりにも多く、 見た目はどちらかと言えば濃厚なスープにたとえた方が 分かりやすいかもしれません。 薄茶はお湯 60cc程に対して 1.75 ~ 2gが 通常ですが、 濃茶の場合は約 25ccに対して 3.75gが1人前です。 薄茶では茶筅を縦方向に振って泡立たせてますが、 濃茶では茶筅をゆっく り茶碗の中でお湯と抹茶の粉を混ぜる感じです。 濃厚なクリームをゆっくり 混ぜるのと似たような後継だと思います。

↑これが薄茶。 カプチーノのように泡立てます。

濃茶は薄茶と違って、 旨味がたっ ぷりの高級品の抹茶ではないと、 強い苦味と渋味しか味わうことができず、 オススメはできません。 薄茶と濃茶の大きな違いはもう一つあり、 薄茶は1つの茶碗を1人で飲みま すが、 濃茶は1つの茶碗に数人分の抹茶粉とお湯を入れてしまい、 決めら れた人数でシェアします (平均的には2~4人程) これは回し飲みと言い、 キリスト教からくる、 『皆平等』 というところから、 茶室内では身分関係なく、 同じ茶碗で同じお茶を楽しむという所から来ています。

私自身初めて濃茶を飲んだ時は、 今まで味わったことの無い味でショックを受けました が、 毎日飲んでいるうちに濃茶の味が好きになりました。 皆様も是非旨味たっぷりの 濃茶を楽しんでみませんか。Dmachaの抹茶で濃茶のオススメは 『ごこう』 です。

 

- d:matcha 創業物語④~ Babson college 留学時にリサーチしたワイン産業について~(by Misato.T)

 我々がワイン産業についてリサーチし始めたのは、 代表がボストン留学していた 頃です。 留学費用を支援していただいた奨学金団体の方から 「お茶ビジネスを 始めるのなら、 ワインが参考になるからワインについてよく勉強したほうがよい」 と言われたのがきっかけです。

折よく、 留学時に大学教授の元で数学的アプローチでリサーチを行い論文を提 出するという機会があり、 そこでワイン産業について調べることにしたのでした。 ワインとお茶の共通点、 お茶産業と異なる先進的なワイン産業の構造について 学ぶことができたのは非常に貴重な機会でした。 ワインとお茶との共通点のひとつは、 単なる飲み物ではなく、 歴史があり、 それ にまつわる深いストーリーが価値となっていることです。

ワインという飲み物の歴史は非常に古く、 「キリストの血」 と呼ばれるほどキリス ト教と結びつきヨーロッパ社会に庇護され世界に普及していきました。 日本のお 茶文化も、 仏教の禅宗では修行に欠かせない飲み物であったこと、 茶の湯の 文化的背景など歴史的ストーリーの多いものであることが似ています。 複雑でう んちくの多い世界であるほど、 深くハマる消費者の方も多く、 その複雑性や情 報を楽しむという味わい方があるのでしょう。

一方で、 ワイン産業の先進性には目を見張るものがあります。 ワインでは、 生産加工に関する情報をわかりやすく消費者に伝える仕組み がよく考えられています。 例えば、 ワインではラベルに載せるべき情報が厳格に決められており、 何年 産でどの畑でいつ作られたものか等が明確にわかるようになっています。

また、 ワインの味わいについて評価する仕組みが発達しており、 専門家によ るスコアが重要な役割を果たしています。 ワイン評論家や著名なワイン雑誌 によるスコアと評価コメントが大きな影響力を持っています。 この専門家によ るスコアと市場流通価格は明確に正の相関が認められました。 これは難しく て複雑なワインの味わいが数字という消費者にとってわかりやすい指標に置 き換えられ、 世界中のワイン小売店や関係者がそのスコアを参考に価格を 決定していることを示しています。 偶然ではありますが、 代表がボストン留学時代に日本語家庭教師バイトをし ていた際の教え子・トニーさん(といっても何倍も年齢が上の方でしたが)は、 アメリカでワイン輸入商を経営されていました。 いろんなご縁からワイン産業 というものに知恵を借りるべきというアドバイスをいただいたのでした。