d:matcha通信(2020年10月号)②茶道のこと

d:matcha通信(2020年10月号)②茶道のこと

田中美里

硝子の茶室

ある休みの日、京都市岡崎にある京都市京セラ美術館に足を運びました。

3年間の改装工事後の記念展示会ということで、現代美術家、杉本博司さんの作品展が開催されていました。硝子の茶室も作品の一つとして庭園に展示されており、以前はベネチアやフランスのベルサイユ宮殿で展示されたこともあるそうで、日本では初公開。四方天井がガラスで覆われた2畳の茶室。実際に茶室披きも行われ、硝子の空間の中で鳥の囀りや水の音、美しい庭園の景色の中でお茶がもてなされたことを想像すると美しい空間だったろうなと感じられずにはいられませんでした。

日本の伝統芸術が現代美術によって新しい形で表現されていることに感動し、何より、コロナ禍で行動が制限されていた分、美しいものを観ることがとても貴重な時間となりました。この秋は時間があれば美しいものや本物に触れる機会を増やし、空間づくりの糧にしていけれたらいいなと思います。