d:matcha通信(2020年10月号)③お茶のこと

d:matcha通信(2020年10月号)③お茶のこと

田中美里

蔵出し茶の季節到来っ!


 ワインやウイスキーを熟成させると美味しくなるのはみなさんご存知だとは思いますが、4〜5月に収穫した新茶も熟成させると味が変わり新茶とはまた違った美味しさがうまれます!!

江戸時代、お茶通だった徳川家康は標高の高い山奥にお茶蔵をつくり5月に収穫したお茶を茶壺に密閉しお茶蔵に保存していたと言われています。当時は冷蔵庫もなく窒素を充填させたり、脱酸素剤をいれて劣化を防ぐことは不可能だったので、標高の高い山奥に置いておくことで夏の暑さをしのげるので最適だったそうです。そして秋の御彼岸頃に口切りされたお茶壺のお茶を好んで飲んでいたと言われています。

 このお茶を「蔵出し茶」と言い重宝されていたそうです。新茶は力強い味と香りがありますが蔵出し茶はまろやかなコクと旨みがあります。
最近気温も下がって季節もすっかり夏から秋に変わってきました。肌寒い日が出てくると少し温度の高いお煎茶が飲みたくなります。
私は先日お家でお茶菓子と一緒にお煎茶を飲みました。今年の春にとれた新茶を淹れましたが、旨みが強くなっていてほっこりお茶タイムが出来ました。1日の中でゆっくりお茶を飲む時間があると、余裕をもって1日過ごせる気がします。